菓子折りの買い物

菓子折りを買いに出かけた

2年くらいお世話になった現場を去ることになった

最後のあいさつに持参するためだ

デパートがある駅の近くに向かうため、公園の向こうにあるバス停に向かった

乗るつもりのバス路線は本数が少ない

バスにのってみると乗客は自分ひとりだった

運転手はロングヘアーでソバージュの女性だった

たった一人の乗客でも、運転手さんのアナウンスはしっかりしていた

鉄道ガード下の食品街や、デパ地下の食品街などひと通りまわり目星をつける

帰りのバスの時間を調べると、1時間くらい時間があった

デパートの渡り通路にあるベンチで、本を読んで時間を潰す

カップル、若い家族、ご年配の夫婦などが渡り通路を歩いていくのを見送る

頃合いをみて目星をつけたデパート地下にある店に向かった

そこはお酒と贈答用の菓子折りを扱っている店だった

ガラスのショーケースにある菓子折りを1つ、店員さんにお願いした

その店員さんは50がらみの男性で、胸に実習生の札をついていた

その特徴のある話し方を聞くと、どうやらたまに行っていた、ファミリーレストランの店長のようだった

仕事に嫌気がさし転職ばかり考えていたので、なんだか示唆的なものを感じてしまった

菓子折りとギネスを2缶買って店を後にした

帰りのバスに乗った

帰りのバスの運転手も、行きと同じソバージュの運転手さんだった

乗客は私とご婦人の2人だった

ご婦人がとあるバス停の手前で降車ボタンを押した

バス停についたが、ご婦人は目的の1つ手前のバス停て降車ボタンを押してしまったようだ

ご婦人は運転手さんに間違えたことを伝え、次のバス停で降りて行った

近所のスーパーで買ったフライドポテトをつまみにギネスを開けた

缶から直接飲んだギネスは、あまりうまくなかった

今度ギネスを飲むときは、グラスにゆっくりそそいでみることにしよう