感想: 幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

ツイッターで著者のTED公演が流れてきた

興味をもったので著者名でAmazonを検索し、この本を見つけ読むことにしてみた

仕事でうんざり来ているので、少し救いを求めていて、少し救われた

パートI では、次のようなことを述べている。
自分に対し起きた出来事を、ものの取りようで、不幸であったとも、幸運であったとも捉えることができると説いている。
仕事など何か成果を求めるような活動では、成果を達成したら幸福を感じるのではなく、 幸福を感じながら仕事にあたった方が、よい能力を発揮し、よい成果を期待できると説いている。
この幸福が先行し、よい成果の源泉となることを、ハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)と呼んでいる。

パートIIでは、幸福の感じ方などについて7つの法則を紹介している。

パートIIIでは、幸福感に波及効果があることについて述べている。

ものの取りようで、不幸であったとも、幸運であったとも捉えることができるという考え方は、 確か仏教系の本で読んだ、自分で幸せだと思えば幸せだというのと、本質的に同じだとおもう。

成果を達成すれば幸福が得られるという考え方は、苦行をしても意味はないという仏教の考え方で、否定されるものだとおもう。

幸福度が高い方がストレスに対して強くなると言っている。それはその通りだとおもう。
ただ例にあげている人たちの所属する会社や団体が、
大手の証券会社や会計会社で役職者だったり、名門大学だったりする。
要はエリートだ。
著者自身もハーバード大学を卒業している。
私のエリートに対するステレオタイプは、そもそも前向きで頭の回転がよく実行力があり、ストレスにも強い人たちだとおもっている。
果たしてそういう人たちを例にとるのは、適切なのかと邪推してしまう。

私自身は悲観的は母親の影響をもろに受け、何度も残念なプロジェクトでババを引いている、純粋培養のペシミストだ。
そんな私の実体験から導いた考えでも、悲観的になっても気が滅入るだけなので、なんでも楽しんでとらえた方がましだとおもう。

一個人としてはオプティミスティックに生きれた方が楽しいとおもう。

一種族の生存競争的な観点で考えると、火山爆発で家が潰れたり、津波が来たり、原発が熔解したり、洪水で流されたり、ウィルスが蔓延したりと、
ペシミストオプティミストなど、気の持ちようではどうにもならない、ハリウッド映画でもそこまで風呂敷を広げない世界で生きている。